うちには11年飼っている緋ドジョウがいます。雑貨屋で小さな瓶に入っていてマッチ棒みたいにヒョロ長かったお魚さんは【金のドジョウ】って書かれていました。
元気よく泳いでいたので気になって、悩んだ末に結局買って帰りました。
小さな瓶に入っていたのは10日くらいで、あっという間のに手狭になり1.5ℓの梅酒の瓶に引越ししてエアレーションも導入しました。
3ヶ月すると梅酒の瓶も手狭になって、3.8ℓの金魚鉢を衝動買いしました。その金魚ショップにオレンジ色の鮮やか長い魚がいてヒドジョウって名前でした。
長いので金のドジョウは長いさんと呼んでいて(全然金色ではなく白っぽい肌色です。目の上に黒子があるなと思っていたらカツラみたいな模様になりました)
かなり大きな金魚鉢だったので同じドジョウだしもう1匹買買おうと思って、小さめのヒドジョウを選んで貰ってモミジちゃんはうちに来ました。
水合わせと言うか、病気を持っていたらいけないので3日間金魚鉢の隣りにプラケースを置いて様子を見ていたのだけど
モミジちゃんは2cmくらい。長いさんは7、8cmありましたが気になるようで姿を見ると反応していました。
ドジョウは群れるのが好きなのか、イケドジョウなんだろうと思って見ていました。
同じ金魚鉢に移したら、くっついている事が多くてパーソナルスペースはドジョウにはないんだなと思いました。
モミジちゃんは驚くと大暴れしてあちこちぶつかる性格で、いつの間にか背骨が曲がっていました。
くびれていたので、骨折したのだと思います。でも魚はそのままの状態で生きているので9年は背折れの状態で生きていました。
バランスが悪いのでひっくり返る事が多くて、ちゃんと魚らしい状態で沈んでいる時間は短かったです。
長いさんもモミジちゃんも底砂に潜る事はなかったので、10年の間にかなり浅瀬になりました。
砂が敷かれていればOKな金魚鉢になっていました。
赤斑、穴あきを繰り返すようになってひっくり返る時間が長かったのに、昨日スッと行儀良い状態でいて珍しいなぁと思っていたら
ずっとその体制な事に気が付いて、普通じゃない事に気が付きました。
ひっくり返らない事がおかしいのです。きっと、そうなんだと思ったけど仮死状態のように寝ている事もあるので
朝になったらひっくり返ってるかも知れないとそのまま様子を見ましたが、朝になってもお行儀の良い体制でモミジちゃんは沈んでいました。
普通のドジョウみたいに。
10年一緒にいてくれてありがとうって言って網で掬ったら赤斑はだいぶ消えていて綺麗な状態に近かったんです。
目が大きくてちょっと笑っている顔に見えたので、ひっくり返っているモミジちゃんが大好きでした。
時々餌を食べる時は頑張って通常の体制を保っていたけど疲れるからか、ほとんど見ると横向きかひっくり返っている事が多かったです。
だから旅立つ時に通常の体制でいたのって奇跡的だなと思いました。
ベランダの空いてる場所にそのままの体制で埋めました。きっと笑顔で埋まってると思います。長い間一緒にいてくれてありがとう、モミジちゃん。
たかがお魚1匹なんだけど、やっぱり10年飼っていたら愛着も湧くし寂しいです。
本当は水槽で魚を飼った方が水質も安定するのでしょうけど、10年飼っていたので当分長いさんは手狭になった金魚鉢で1匹暮らしを続けます。